完璧なイントネーションの12弦トーン

「難なくスラスラ弾けて、トーンはブライトでクリア、煌きのあるサウンド、それにフィニッシュやディテールの完成度の高さは、紛れもなくPRSのクラフトマンシップの高さを物語っているよね。幅が広めの指板も弾いていて楽しいし、何よりイントネーションの正確さ、それともちろん、スプリット・サドルには完全に飛ばされたね!みんなこういう12弦を作れば良いのに」− Alex Lifeson
Rushが20枚目のアルバムをナッシュビルのBlackbird Studiosで制作している合間を縫って、PRSを訪ねたのはAlex Lifeson。12弦のソリッドボディを求めてのことでした。彼はファクトリーに12弦ソリッドボディをリクエストし、手にした時にこのようなコメントをしてくれました:「PRSの12弦は色々弾いてみたけど、これが最高の12弦だね」。折よくPRSでは12弦ホロウボディの最初のプロトタイプ製作を準備していたところでしたので、そのHollowbody 12をチェックしてもらえないかと頼みました。冒頭のコメントはその時のものです。今度はみなさんの番です。






BODY
Top Wood Carved Figured Maple
Middle Wood Mahogany
Back Wood Mahogany
Back Construction Full-Hollow with Double F-Holes
NECK
Number of Frets 22
Scale Length 25"
Neck Wood Mahogany
Neck Shape 12-String
Neck Depth At The Nut 27/32"
Width of Fretboard at the Body 2 19/64"
Width of Fretboard at the Nut 1 47/64"
Fretboard Wood Rosewood
Fretboard Inlay "Old School" Birds
HARDWARE
Bridge PRS 12-String Adjustable Stoptail
Tuners PRS Phase II Locking
Hardware Type Gold
ELECTRONICS
Treble Pickup 58/15
Bass Pickup 58/15
Controls Volume and Tone Control with 3-Way Toggle Pickup Selector
UPGRADE OPTIONS
10-TOP
-
10-Top Grade Maple Top
-
Hybrid Hardware
SPECIFICATIONS
AVAILABLE COLORS

Antique White

Charcoal Cherry Burst

Gray Black

Violet

Aquamarine

Emerald

McCarty Sunburst

Violet Blue Burst

Black

Faded Whale Blue

McCarty Tobacco Sunburst

Yellow Tiger

Black Gold Wrap Burst

Fire Red Burst

Orange Tiger

Charcoal Burst

Gold Top

Trampas Green
ギターづくりの哲学
PRSコア・ギターは、PRSの中心です。1985年以来、品質の高さ、革新性、ギター産業の膨大な歴史に駆られ、トーンやプレイアビリティ、美しさのいずれにも妥協のない楽器づくりを続けてきました。どのパーツも、どの工程も、完成品である楽器には欠かせないものです。そこで、各工程で細心の注意を払いつつ製作している過程をご紹介しましょう。

木材はあらゆるPRSインストゥルメントの基礎となるものですので、使用材ごとの調達、カッティング、乾燥、グレード分けを極めて入念に行なっています。

演奏時のフィールを決定づける重要なネック・シェイプ。PRSは、心地良さ、プレイアビリティ、安定性を重点的に設計されていますので、そのフィールは末永く変わることはありません。

サテンやフィニッシュ工程は、ギターの美しさを際立たせるとともに、感触の良さやトーンも重要です。PRSでは、美しく、精細なサテン、ペイント、フィニッシュだけでなく、薄くクリアで堅く、耐久性を確保しつつ、楽器本来のトーンや鳴りも実現しています。

ブリッジは、ギターにとってアンカー、つまり最も重要な役割を担っています。PRSのすべてのブリッジは、弦振動をボディに最大限に伝達し、極めて優れたイントネーション、高い機能性を発揮するよう設計されています。

PRS Phase IIIチューナーは、弦振動をギター本体に効率よく伝えるとともに、極めて正確なチューニング、使いやすいロッキング・システムによる高い安定性を求めて設計されています。

弦が接する重要な第3のポイントであるナット。PRSでは、ギターの鳴りを最大限に発揮するナット材を使用・設計しています。指板上の様々なポジションでも正確なイントネーションが得られるよう取り付け、弦が正確にフィットし、高いプレイアビリティを発揮できるよう、すべて手作業で仕上げています。

PUは弦振動を捉え、電流に変える変換器。ワイヤーやマグネット、ボビンやスラグ等のパーツが音に影響し、楽器とアンプとのコンビネーションによっても異なる影響をします。そのためPRSでは、多くのPUを用意。ほぼすべてのPrivate Stock、コア・モデルのPUはPRSメリーランド工場で設計・製造しています。

PRSのフレット材は、耐久性とトーンを重視してニッケル・シルバーを採用しています。一般的にPRSのフレット・ワイヤーの高さは、コードやバッキング演奏、チョーキングなどを含むリード奏法の両方に適した高さに設計されています。また、PRSフレットの幅や硬度は、摩耗は最小限に、寿命はより長く、楽器のトーンを最大限に活かすように設定されています。すべてのPRSフレットは高さや角度に狂いが出ないように接着により指板に取り付けられ、極めて高い弾き心地の良さとプレイアビリティを実現しています。

こうしてPRSギターは、各工程でのあらゆる考えや丹念な仕事、楽器づくりへの情熱が反映されて完成します。あらゆるディテールにまで細心の注意を払って製作すると、ギターは単なるパーツの集合体を超えたものになるのです。