
GEN IIIトレモロは、通常の特許取得済みPRSトレモロ・システムとまったく同様に機能します。いつものように、ブリッジは削り出しのブラス製で、非常に鳴りの良いブラスを採用しています。ブロック、イントネーション調整ネジ、高さ調整ネジ、そして弦を通すストリング・スロットはいずれもメッキされていない状態のままで、より長いサステイン、より色付けのないトーンを実現しています。

A. マウンティング・スクリューのネジ穴は皿穴のようにテーパーが入り、より正確なセットアップができ、アーミング後のピッチの戻りも正確です。
B. ブリッジのサイドウォールで各サドルの不要な挙動を制し、一般的なトレモロ・システムで見られるようなチューニングの不正確さを排除しています。
C. サドルの角度付けを取ることで弦がサドルの位置で正確な確度に折れ曲がり、よりタイトにサドルに接地し、弦振動を効率よくブリッジに伝えます。また、Private Stock Gen IIIトレモロはロック式サドルですので、ブロック内でのサドルの不要な挙動がなく、アーミング後のピッチの戻りの正確さをより高めています。
D. トレモロ・アームはネジ式による取り付けではなく、小さなセット・スクリューでアームのフィールや演奏しやすいポジションを調整できます。
Gen IIIトレモロでは他にもギターのトーンやサステインの向上のため、大きなアップデートを行っています。
E. マウンティング・スクリューは設計を変更し、ネジ山をより大きく、ヘッド部もより大きなカスタム・サイズにしました。これにより、マウンティング・スクリューによるブリッジとボディとの接地時のマスを大きくでき、サステイン向上に役立っています。
F. ブリッジ・プレート上に溝を追加しました。この溝は高さ調整ネジの角度と合わせてありますので、サドルとブリッジとの接地性がより高まりました。
GEN III TREMOLO
SPECIFICATIONS
AVAILABLE COLORS
ギターづくりの哲学
PRSコア・ギターは、PRSの中心です。1985年以来、品質の高さ、革新性、ギター産業の膨大な歴史に駆られ、トーンやプレイアビリティ、美しさのいずれにも妥協のない楽器づくりを続けてきました。どのパーツも、どの工程も、完成品である楽器には欠かせないものです。そこで、各工程で細心の注意を払いつつ製作している過程をご紹介しましょう。