Experience PRS 2018 Paul’s Guitar
Versatile Electronics Configuration | TCI Treble & Bass Pickups | 100 Piece Limited Edition

音の探求

PRSの歴史上、Paul’s Guitarは、かつてModern Eagleなどがそうであったように、ポール・リード・スミスの新しいアイデアを具現化してきました。ギタービルダー、そしてミュージシャンとしてポール自身のライフワークを磨き続けることで、Paul’s Guitarは次なるステージへの礎となってきたのです。このようにして、Paul’s Guitarは音へのこだわりや美学に対するポールの想いをよく表しており、いくつもの個性的な特徴を実現しています。“dirty” ディープ・カール・メイプルトップ、新しい小さめの“ブラシストローク”バードインレイ、ナロウ・ピックアップ・ボビンがその特徴として挙げられます。
その美学は過去のギターと似ているものの、Experience PRS 2018 Paul’s Guitarは、ピックアップの刷新と、新しいトーン・パレットのための、ユニークでもあり直感的な電子回路を組み合わせています。ポールは近年、ヴィンテージ・シングルコイルの研究に膨大な時間を費やしてきました。シングルコイルのもつ鮮明さ、豊かさ、そして音楽性を形にするという目的のもと分析をしていたのです。この研究は、John Mayer Silver Skyシグネイチャー・モデルに採用したピックアップ“635JM”に結実しました。この研究を通じ、PRSの新しいTCIトレブル/ベースピックアップが開発されました。TCI(チューンド・キャパシタンス・アンド・インダクタンス)ピックアップは、その極致を念頭に作られ始めました。最初に理想の音のゴールを定め、それを実現するピックアップをデザインすることで、とても純粋なヴィンテージ・サウンドを一貫して鳴らすことができるようになったのです。
Experience PRS 2018 Paul’s Guitarも、2つのミニ・トグル・スイッチがボリューム・ノブとトーン・ノブの間にあります。このセットアップで、どちらか一方または両方のピックアップを完全なシングルコイル・モードに設定でき、シングルコイル、ハムバッカ―両方のポジションで鮮明かつユニークなヴィンテージ・シングルコイルの音を出すことができます。
「私のギターの最新モデルは好きではないんだ、大好きなんだ。この新しいピックアップで、力強いブリッジ・ピックアップから、とてもクリアな“Whoopy”ネック・ピックアップに移行して、一音一音が聞こえるようになった。ミニ・トグル・スイッチをセッティングして、今までのように3wayを使うだけでね。高い音楽性のあるとても便利なピックアップだよ」「このギターはピックアップをスプリットさせるとクリアでスパンキーなシングルコイルの音になり、ハムバッカ―モードにすればまさに完璧なソープバーのクオリティをもつ。すばらしい、の一言に尽きるよ」 ポール・リード・スミス
Paul’s Guitarはポール自身のチョイスによって彼のバンドのスタジオやステージで使用されています。
ブラック・ゴールド・ニトロ・フィニッシュをお求めいただけます。世界で100本のみの限定生産の予定です。






BODY
Top Wood Carved Figured Maple
Back Wood Mahogany
NECK
Number of Frets 22
Scale Length 25"
Neck Wood Mahogany
Neck Shape Pattern
Fretboard Wood Ziricote
Fretboard Inlay Brushstroke Birds and "Pre-Factory" Small Eagle Headstock Inlay
Fretboard Radius 10"
HARDWARE
Bridge PRS Stoptail
Tuners PRS Phase III Locking Tuners
ELECTRONICS
Treble Pickup TCI Treble
Bass Pickup TCI Bass
Controls Volume and Tone Controls w/ 3-Way Toggle Pickup Switch and Two Mini-Toggle Coil Tap Switches
SPECIFICATIONS
AVAILABLE COLORS

Black Gold Nitro
ギターづくりの哲学
PRSコア・ギターは、PRSの中心です。1985年以来、品質の高さ、革新性、ギター産業の膨大な歴史に駆られ、トーンやプレイアビリティ、美しさのいずれにも妥協のない楽器づくりを続けてきました。どのパーツも、どの工程も、完成品である楽器には欠かせないものです。そこで、各工程で細心の注意を払いつつ製作している過程をご紹介しましょう。

木材はあらゆるPRSインストゥルメントの基礎となるものですので、使用材ごとの調達、カッティング、乾燥、グレード分けを極めて入念に行なっています。

演奏時のフィールを決定づける重要なネック・シェイプ。PRSは、心地良さ、プレイアビリティ、安定性を重点的に設計されていますので、そのフィールは末永く変わることはありません。

サテンやフィニッシュ工程は、ギターの美しさを際立たせるとともに、感触の良さやトーンも重要です。PRSでは、美しく、精細なサテン、ペイント、フィニッシュだけでなく、薄くクリアで堅く、耐久性を確保しつつ、楽器本来のトーンや鳴りも実現しています。

ブリッジは、ギターにとってアンカー、つまり最も重要な役割を担っています。PRSのすべてのブリッジは、弦振動をボディに最大限に伝達し、極めて優れたイントネーション、高い機能性を発揮するよう設計されています。

PRS Phase IIIチューナーは、弦振動をギター本体に効率よく伝えるとともに、極めて正確なチューニング、使いやすいロッキング・システムによる高い安定性を求めて設計されています。

弦が接する重要な第3のポイントであるナット。PRSでは、ギターの鳴りを最大限に発揮するナット材を使用・設計しています。指板上の様々なポジションでも正確なイントネーションが得られるよう取り付け、弦が正確にフィットし、高いプレイアビリティを発揮できるよう、すべて手作業で仕上げています。

PUは弦振動を捉え、電流に変える変換器。ワイヤーやマグネット、ボビンやスラグ等のパーツが音に影響し、楽器とアンプとのコンビネーションによっても異なる影響をします。そのためPRSでは、多くのPUを用意。ほぼすべてのPrivate Stock、コア・モデルのPUはPRSメリーランド工場で設計・製造しています。

PRSのフレット材は、耐久性とトーンを重視してニッケル・シルバーを採用しています。一般的にPRSのフレット・ワイヤーの高さは、コードやバッキング演奏、チョーキングなどを含むリード奏法の両方に適した高さに設計されています。また、PRSフレットの幅や硬度は、摩耗は最小限に、寿命はより長く、楽器のトーンを最大限に活かすように設定されています。すべてのPRSフレットは高さや角度に狂いが出ないように接着により指板に取り付けられ、極めて高い弾き心地の良さとプレイアビリティを実現しています。

こうしてPRSギターは、各工程でのあらゆる考えや丹念な仕事、楽器づくりへの情熱が反映されて完成します。あらゆるディテールにまで細心の注意を払って製作すると、ギターは単なるパーツの集合体を超えたものになるのです。